ぼくのためのきみときみのためのぼく (Seed!comics)

読んだ。見かけない出版社で(ISBNの会社の番号が六桁だし)、今回を逃したら多分二度と出会えないだろうなと思ったのと、表紙が気になったのとで買ってみた。これは当たり。絵柄は好みが分かれるところもあるのだろうけど、短いながらもなかなか深いところまで描けている。気がついたのは、描きすぎていないところ。読者の想像で話が膨らむ仕掛けになっている。それが、いたずらに妄想を膨らませるというのではなく、「作者の描きたかったことはこういうことなんじゃないか」みたいなかんじで、うまく誘導できているよなぁ、と。話も、視点はなかなか面白いです。他の作品も読んでみようかという気にさせる本でした。